スローの映像を普通のカメラで叶えてくれるプラグインがTwixtor。
ちょっと高いですが、FCPやPremiere、AfterEffectsで使えます。
今回はこのTwixtorについてです。
最初はこんな夢のようなプラグインがあるんだ!ハイスピードカメラいらないじゃん!とも思いましたが、
あらかじめ撮る時からカメラの設定なども色々と考え使わないといけなかったりとかなりクセがあります。
そんな簡単にハイスピードカメラのようなキレイで完璧なスロー映像にはできません。
現実はそんなもんです。
ただ、通常の画に編集で時間を遅くすると補完することはないので残像が増えてしまい、
見えずらくなるとともにちょっと昔の回想シーンのような感じにもなってしまいます。
なのでTwixtorはモーフィングの技術を使ってそこを補完してくれる点において
現実としてこれが一番調整もできて普通のカメラでスローを実現できるプラグインであることは間違いありません。
ちなみに自分の使用例はある一瞬を止めてスーパースローにするといったことではなく
ちょっと違う使い方での使用例に関して書いていきます。(自分が使っているのはPro版です)
実はスロー映像を使った作品撮りを女優さんとコラボして2ヶ月に1回出していて、
カメラはGH4でバリアブルフレームレートを使い最大の96pで撮影しています。
しかし、今回途中まで気付かずに通常のフレームレート(30p)で撮るというヘマをおかしてしまいました。。。
スローで撮れていなかったカットをスローにしないといけないため、最終手段としてTwixtorを使いました。
先に出来上がった作品がこちら
ちなみに最終書き出しは24pです。(30pで撮っていたのが唯一の救い。。。24pだともっとひどかった気がする。。)
Twixtorは元の素材にかけるとその素材の撮れた時間分でしか調整ができないため、
AEでは平面レイヤーを使い、適応レイヤーをその素材にして使用します。
※詳しい使い方はこの記事よりもFlashBackさんのTwixtor解説の方が参考になります。
再生速度(スピード)は通常で100%です。%を下げる程スローになっていきます。
今回96フレームで撮影したので、だいたい30%くらいにしていたのですが、
やはり手持ちのためブレが目立ち、スローモーションの補完も破綻してしまいがちでした。
なので動きの少ないカットには30%にして、
動きの激しいカット(歩きながらの手持ち撮影)には40%〜50%くらいにとどめてなんとか破綻を押さえられる範囲にします。
それでも手ぶれの影響で特に画の下の方の破綻が出てしまうカットがありました。
対処法として全体をシネスコサイズ(1920×816)にすることで下の画を隠して目立たない様にしました。
もともとシネスコにする予定だったのでこれには助けられました。。
また、背景も補完しようとしてぐにゃりと曲がってしまう箇所にはマスク処理で背景として認識させます。
そんなこんなでハイスピード的な感じではなく、
仕事でスローにせずに通常設定で撮影するというヘマを犯したときの対処法としてTwixtorを使いました。
30pの場合、手持ち撮影で破綻が少ないのはだいたい50%以降でいけましたが、数秒程度にしないと微妙に破綻している部分に気付いたりしちゃうので
ごまかしごまかしで、長さも短めにするのがいいなと思いました。
ていうかそもそもヘマをするなよっていう。笑
あとはFS700みたいにもっとスローにできればなぁなんて欲も出てしまいます。。
iPhoneでも今は240p撮影できるし(画質は落ちるけど)、次のGH5はそこくらいはいきそうだから期待して待とうと思います。
ちなみにFS700のスローを使って撮ったのがこちらです
そういえば、今回の作品でどこからがTwixtorで、どこからがGH4のバリアブルフレームかわかるでしょうか?
ではまた。